表面仕上材・溶材

ケミストップ

ケミストップ
アクリル樹脂など数種類の防水成分と石油系の溶剤からなる浸透性防水剤です。
特徴
被処理物に対して、深い浸透性を持ち、溶剤の蒸発後に被処理物の表面および毛管壁に沿って、化学反応によりゲル層を形成し、防水効果を与えます。
■コンクリート・石造材用
種 類 用 途 標準塗布量 特長と効果
L/㎡
CM-R
(浸透型)

打放しコンクリート
モルタル金ゴテ仕上げ
リシン、スタッコ
プレキャストコンクリート
レンガ、素焼タイル
セメントがわら、石綿板
天然石、テラゾー
など


 0.33
 0.25
 0.25
 0.25
 0.28
 0.33
 0.2
●ケミストップを塗った面は生地をそのまま活かし、長時間にわたり防水効果を持続します。また、汚れ防止に効果があります。
白華の減少に効果があります。
凍結融解による凍害および風化の防止に効果があります。
CM-HD
(浸透型)

打放しコンクリート
モルタル
セメント系リシン
コンクリートはつり仕上げ
など


 0.33
 0.4
 0.4
 0.3
CM-SG
(浸透造膜型)

スプリットンブロック
打放しコンクリート
モルタル
ALC
など


 0.5
 0.33
 0.25
 0.5
●仕上り面は濡れ色を呈します。
●比較的ポーラスな面に適しています。
CM-SL
(造膜型)

打放しコンクリート
モルタル
レンガ、素焼タイル
石綿板
石造材
など


 0.2
 0.2
 0.2
 0.2
0.33
●造膜型クリヤータイプで汚れ防止、防湿、風化防止に効果があります。
●塗装の上塗りができます。
ケミストップ
エース
(下塗り用)

打放しコンクリート
モルタル
など
(ALCブロックなど多孔質の下地には使用を避けて下さい)


 0.15
 0.15
●外装吹付仕上げの下塗り用として最適です。
●防水性能は長時間接続します。

■木材用
WD-C
合板 ラワン 杉
〔板かべ、雨戸、戸袋、物干台など〕
など


 0.2
●木材に防水効果を与えます。
●浸漬すると木材の寸法安定性を高めます。
●乾燥からくる反り、割れなどの防止に効果があります。
【注意】
(1)ケミストップは同種施工物でもしみ込みに差異がありますので標準塗布量を基準に施工して下さい。
(2)吸水率3%未満のタイルには、使用を避けて下さい。

性能実験
■耐候性
■促進耐候性試験
促進耐候性試験(512時間)を行なった結果、右の写真に示すように被塗布体の耐候性が良好であることを示しました。

コンクリートにCM-R2回塗布
促進耐候性試験512時間

レンガにCM-R2回塗布
促進耐候性試験512時間
■天然曝露試験
500日を超す天然曝露試験の結果、塗布モルタルの優れた耐候性が実証されました。無塗布体の方はヘアークラックが見られます。

無塗布モルタル

CM-R塗布モルタル(0.5l/㎡)
■吸水、透水試験 (財団法人建材試験センター試験成績書第8713号による)
■吸水試験(モルタル)
試験体:モルタル JIS A 1404準拠
塗布量:( )内に示す
試験方法:試験体を24時間水中に浸漬した後の重量変化を測定
■透水試験(モルタル)
試験体:モルタル JIS A 1404準拠
塗布量:( )内に示す
試験方法:0.1N/m㎡の水圧を1時間かけた後の試験体の重量変化を測定
■対汚染性試験 (ゴミの付着性、空気中のゴミ、チリなど)
試験方法は空気循環式工業用掃除機内にコンクリート片の試験体を置き、ゴミ、油布の燃えかす、その他のチリをその表面に吹き付け、つぎに水を吹き付ける動作を1サイクルとして、10サイクル後のコンクリート面の汚れ度合は右のような結果になりました。
コンクリート片の試験体 汚れ度合
未処理コンクリート(基準) 汚れ面積 100%
市販コンクリート処理剤で
処理したコンクリート
汚れ面積 40~50%
ケミストップで処理した
コンクリート
汚れ面積 5~10%
■対白華試験
試験方法:促進耐候性試験
       JIS K 5400による
       ウエザロメーターによる
       白華試験1,000時間
試験体:テラゾー(マホガニーレッド)
塗布材:CM-R
塗布量:0.33l/㎡

無塗布テラゾー石

塗布テラゾー石
白華現象の観察
試験方法は空気循環式工業用掃除機内にコンクリート片の試験体を置き、ゴミ、油布の燃えかす、その他のチリをその表面に吹き付け、つぎに水を吹き付ける動作を1サイクルとして、10サイクル後のコンクリート面の汚れ度合は右のような結果になりました。
促進耐候性試験時間 無塗布 ケミストップ塗布
    0時間
200
400
600
800
1,000
異常なし
白華微少
白華漸増
白華漸増
白華全面
白華全面
異常なし
異常なし
異常なし
異常なし
異常なし
異常なし
■対凍結融解試験 (北海道寒地研究所凍結融解試験第1449号)
日本建築学会標準処法に基づくコンクリート角柱体(75×75×400mm)で凍結融解防止効果を評価しました。
試験はASTM C-290-61Tに準じて凍結(試験体中心温度-18℃)~融解(試験体中心温度5℃)を1サイクルとして250サイクルまで実施しました。
■各種防水剤の促進耐候性 (アメリカ商務省規格標準局技術資料883号より抜萃)
アメリカにおける55種類の防水剤の比較テストの結果、ケミストップは総合評価で防水剤のうち、上位にランクされました。
使い方
  1. 施工面を清掃して下さい。
    泥、ゴミ、古い塗膜などを十分取り除いて下さい。構造クラック、巣穴などは、あらかじめ充填(シリコン、ポリサルファイド、ウレタン、エポキシ、モルタル)して下さい。ブチル系、油性系の充填材は避けて下さい。

  2. 天気のよい日に塗布して下さい。
    ケミストップは浸透性ですから、湿った所は浸透しません。施工面はよく乾燥させて下さい。
    新しいコンクリート、モルタルは表面をpH10、水分10%以下にして塗布して下さい。

  3. テスト塗りを行なって下さい。
    本施工の前に小面積でのテスト塗布をして、しみ込みむらによる色むらの程度を確認して下さい。

  4. 標準塗布量を守って下さい。
    塗り方はエアレススプレー、ローラー、刷毛で液が施工面に沿って流下するように十分塗布して下さい。

  5. より確かな効果のためには2回に分けて塗布して下さい。
    2回目は4時間以上おいて、塗布して下さい。ただし、ケミストップエースは1回で塗布して下さい。

  6. ケミストップエースに上塗りするときには1時間以上おいて塗布して下さい。
    ケミストップエースの乾燥時間は、20℃、60%RHの場合1時間です。
注意事項
  • ケミストップは浸透性防水剤であるため、しみ込みにくいものには効果が期待できません。
  • ケミストップはシンナー、水などで希釈しないで、そのまま使用して下さい。
  • 施工時は火気を近づけないで下さい。また室内で塗るときは、換気をよくして下さい。
    ケミストップは危険物第4類、第2石油類に属します。
  • アスファルトはケミストップの溶剤で軟化しますので注意して下さい。
    一般に溶剤で冒されるものとの接触は避けて下さい。
  • ケミストップがしみ込まないもの(磁気質タイル、うわぐすりのあるタイルなど)にケミストップを塗布したままにして置くと、塗布した部分に汚れが付くことがありますので、施工直後、塗料用シンナーでケミストップを拭き取って下さい。
  • 木材の種類、質により、処理すると被塗物が黒ずんだり、斑点状のしみなどが発生することがありますのでご注意下さい。木材の種類としてはとくに白木(ひのき類)への処理はさけて下さい。
  • ケミストップがガラス、金属などに付着した場合は塗料用シンナーまたは、塗料用うすめ液で拭き取って下さい。
    ケミストップが、金属などに付着しても腐食するようなことはありません。
  • 使用後の器具、刷毛などは塗料用うすめ液で洗って下さい。
  • 開缶後は水が入らないように注意して下さい。また使い残しは密閉して保管して下さい。
  • ケミストップを0℃以下で保管した場合は、一部樹脂が析出することがあります。その場合は温水に缶ごとつけて約25℃に温めて攪拌し完全に溶解して使用して下さい。
  • ケミストップは、できるだけ皮膚に付かないように注意して下さい。
    万一付着した時は速やかに石鹸などで洗って下さい。
  • 保管場所は火気などに注意し、子供の手の届かない所に保管して下さい。